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解像度はやや物足りない

PS VRの解像度は1080pと、スマートフォンやテレビには十分なスペックだが、VRでリアルな没入体験を得るには全く物足りない。Gear VRはクアッドHDディスプレイを搭載しているが、画素が荒く画像がぼやけて見えることがある。オキュラスリフトとHTC Viveの解像度は2160×1200だが、それでもVRには不十分だろう。筆者が冒頭に述べた通り、まだテクノロジーが完成していないのだ。

解像度の問題を除けば、PS VRは画像が綺麗でトラッキングもスムーズだ。PS VRはヘッドセットに9つのLEDを搭載してプレーヤーの位置を検知し、表示の遅延を18ms(0.018秒)に抑えている。また、リフレッシュレートも120Hzと高い。PS VRはオーディオ技術も優れている。3Dオーディオ技術を搭載し、イヤホン性能も非常に高い。「バットマン:アーカム VR」をプレイしていると、他のキャラクターが後ろから近づいてくる場合と、前や横から来る場合とで音の違いをはっきりと聞き分けることができる。

しかし、結局のところVRにおいて一番重要なのはソフトウェアの質だ。その点「バットマン:アーカム VR」は楽しいが、短いのが難点だ。他にも多くのゲームが開発中で、レーシングゲーム好きにとっては「Drive Club VR」のリリースが待ち遠しいところだろう。「London Heist」はプレイステーションMoveコントローラーが必要となるが、これも非常に楽しみなタイトルだ。

ソニーは2015年にサメに襲われるリアルなデモ動画を公開したが、技術が整えばこのような息をのむようなVR体験を楽しむことができる。今はまだ発展段階にあるテクノロジーだが、いずれはその域に達するだろう。90年代にアップルが開発した世界初のタッチパネル式PDA「ニュートン」を使っていたユーザーが、iPhoneやギャラクシーを手にして技術の進化に隔世の感を覚えるのと同様に、VRもこれから飛躍的な進化を遂げることになる。

編集=上田裕資

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