同社はまた、RIが今年3月に発表した全業種を対象とする「世界で最も評価の高い企業」ランキングでも、首位となっていた。一連の報道によって、テクノロジー企業が対象の昨年の調査では大きく順位を下げていたものの、製品やサービスの拡充、イノベーションを通じて評判を急速に回復した形だ。
アマゾンに次いで2位につけたのは、前回の業種別調査で首位だった韓国のサムスン電子。スマートフォンやタブレット端末の主力ブランド「ギャラクシー」を擁する同社は当然ながら、「製品・サービス」「イノベーション」「業績」について高い評価を得た。
RIによると、米国のテクノロジー企業では現在、最終的な評価スコアを割り出すための上記3項目に加えた「職場」「企業統治」「企業の社会的責任(CSR)」「リーダーシップ」の合計7項目のうち、職場、CSR、企業統治の占める比重が10年前の最大40%から45~50%に上昇しており、この傾向は今後も続くとみられている。
実際に、アップルは製品で高評価を得ている一方、不透明な企業構造や社会的責任への消極的な取り組みがマイナス要因となり、今回のランキングでは10位圏外となる結果に終わった。