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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

David Sacks / gettyimages

医療過誤を防ぐ画期的なコンピュータソフトが、予期せぬ結末を招いた。

まず、医療過誤が起きるメカニズムについて説明しておこう。医師は患者の話を聞きながら30秒以内に診断仮説を立てる。次に、自分の立てた仮説を肯定できる情報を探す。逆にその仮説を否定する情報は無視される。つまり診断は医師の直観、あるいは先入観に依存しているのだ。仮説が誤っていれば誤診につながり、不必要な治療を受け、最悪は死に至る。重大な病気が見落とされれば、こちらも死に至る。

そこでPKCという診断ソフトが登場した。患者の心身に起きている症状、持病、主な病歴を、すべて診断ソフトを使って入力していく。すると、疑わしき病名と医師として次に何をしなければならないか、コンピュータが答えを出すのだ。

ところが、この最先端のソフトを導入した米施設「バンガー医療センター」は、2016年1月に閉院した。PKCを運営する会社が他社に買収され、使えなくなったことが主因である。この会社はPKCをウェブに公開して、患者自身に診断させようとした。そうすれば、わざわざ医師に会わずとも、医療機関を受診するべきか否かを無料で自己判断できる。しかし皮肉なことに、医者を楽にするはずのソフトが、医者から職場を奪ってしまったのである。

文=浦島充佳

 

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