ザッカーバーグがVR注力の姿勢を見せたのは2年前のことだ。フェイスブックは当時、製品をリリース前だったオキュラス社を20億ドル(約2,000億円)で買収した。彼は今回のイベントで「VRは人々のソーシャル体験をさらに豊かにします」と述べた。
「VRソフトにより離れた場所に居る人々と、時間や体験を共有する世界が実現します」
オキュラスは今回、2つのソーシャル機能を発表した。「パーティー」機能ではバーチャル空間内で最大8名との会話が可能になる。「ルームス」機能では友人らのアバターと集い、ゲームをすることも可能になる。
壇上でオキュラスリフトを装着したザッカーバーグは、VR空間で自宅のリビングルームに移動。妻のプリシラも参加し、バーチャルな“自撮り棒”を空中に取り出し、二人で「モダンな自撮り写真」を撮った場面では聴衆から大きな歓声があがった。
会場を埋めた開発者らにザッカーバーグは、「開発者のコミュニティこそが、バーチャルリアリティの未来を担っている」と述べた。また、VRが人々をつなげていく未来に大きく期待していると述べた。
「人々をつなぐ役割を果たすソフトを我々は求めています。この2年間でVRをとりまく環境は、予想以上の進化を遂げました。あなた方が作り上げようとしている未来に非常に興奮しています」とザッカーバーグは語った。