教養科目に力を入れているリベラルアーツカレッジもあれば、優秀な理数系の卒業生を輩出する私立大学もある。ところが、ある大学はもっと興味深い“教育”に優れていた。米億万長者番付「フォーブス400」に多くの人材を送り込んでいたのだ。
昨年の「フォーブス400」に載った406人の億万長者のうち、ペンシルベニア大学の卒業生の数は21人だった。これは全体の5%に当たる。
なかでも、ひときわ光る卒業生が2人。1人は自動車会社「テスラモーターズ」と宇宙開発企業「スペースX」のCEOを兼務するイーロン・マスク(45)。マスクは週末に自宅をナイトクラブとして貸し出して学費を稼ぎ、経済学と物理学の学士号を取得している。
そして、もう1人。2016年米大統領候補のドナルド・トランプ(70)である。彼も同大学で経済学の学士号を得ている。
とはいえ、「フォーブス400」に載ったビリオネア406人の4分の1以上に当たる108人は大学を出ていない。
名門大卒の履歴書は、決して「黄金の切符」ではないのだ。
上位3校は、東海岸の名門大学。西海岸のスタンフォード大学や南カリフォルニア大学もIT起業家や投資家、ハリウッド映画関係者をはじめ、多くの富豪を輩出している。グーグルの創業者ラリー・ペイジを含む6人を送り出したミシガン大学や、ミシガン州立大学、カリフォルニア大学の2校など、公立大学も健闘している。
以下ランキング
1. ペンシルバニア大学
2. ハーバード大学
2. イェール大学
4. スタンフォード大学
5. 南カリフォルニア大学
6. コーネル大学
7. プリンストン大学
8. コロンビア大学
8. ダートマス・カレッジ
8. ミシガン大学
11. ディーク大学
11. マサチューセッツ工科大学
11. カリフォルニア大学ロサンゼルス校
14. ミシガン州立大学
14. ニューヨーク大学
14. カリフォルニア大学バークレー校