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2016.10.09

ディズニーがネットフリックスを買収? やめておくべき4つの理由

Diabluses / Shutterstock.com


確かに、動画ストリーミング市場でのシェアが小さいディズニーは、ネットフリックスのプラットフォームへのアクセスが可能になることで利益を得られるだろう。だが、支配権を得れば、ディズニーはより多くの自社コンテンツをネットフリックスの加入者らに押し付けようとする可能性がある。そうなれば、ネットフリックスでは利用者離れが進むことになるかもしれない。

3. ディズニーにとっては割に合わない

ネットフリックスのキャッシュフローがマイナスであることを考えると、ディズニーが買収後に同社の正味現在価値(NPV)を引き上げるのは難しいと思われる。例えばコントロールプレミアムを25%として買収することになれば、ディズニーが支払う金額は570億ドル(5兆9,230億円)になり、その額はディズニーの時価総額の3分の1を超える金額に相当する。

4. 人材流出につながり、両社とも価値が損なわれる

両社は共に、非常にしっかりとした企業文化を持っている。だが、それらは大きく異なっている。ネットフリックスのリード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)は、ディズニー傘下に入れは役職を離れるだろう。そして、ディズニーはネットフリックスに自社の文化を持ち込もうとするだろう。

有能な人材が大量に流出したとしても、ネットフリックスは現在の価値を維持できるのかどうか──それは疑問だ。

編集=木内涼子

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