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2016.10.09 09:00

中国で事業拡大のスタバ 「お茶メニュー」で3千億円達成目標

ハワード・シュルツCEO photo by Stephen Brashear / gettyimages

お茶の本場中国は外来物のお茶を受け入れるのだろうか? 少なくともスターバックスはそう思っているようだ。

中国のコーヒー事業で成功を収めたスターバックスは9月12日、中国を含むアジア太平洋諸国の6,200店舗で茶のブランド「Teavana(ティーバナ)」を展開すると発表した。今後5年間でお茶事業を30億ドル(約3,110億円)規模に育てることが目標だ。

ティーバナはアメリカでは独立した店舗として展開しているが、中国では既存店舗のメニューとして始動する。ルビーグレープフルーツとはちみつの入った紅茶、アロエとウチワサボテンの入った緑茶等を売り出す。同社はすでに紅茶のイングリッシュ・ブレックファーストや緑茶を提供している。

スターバックスは、激戦の中国のお茶市場に挑むことになる。市場調査会社ユーロモニター(Euromonitor)によると、市場規模は2015年に632.3億元(約9,820億円)に達し、2020年までには833.6億元(約1兆2,900億円)まで成長すると見られている。9.1%のトップシェアを誇るのは風光明媚な雲南省に本社を置く大益茶業集団で、6.3%の香飄飄食品、6.2%のGuangdong Strong Groupが続くという。

スターバックスが狙っているのは高級茶の市場だ。同社の商品は1杯40元(約623円)ほどで、現地のスーパーマーケットで販売されているボトル入りのお茶の2倍ほどの値段だ。

マックやKFCもお茶メニューを拡充

上海に本社を置くコンサルタント会社の中国市場研究のShaun Rein(雷小山)社長は、スターバックスは失速する中国経済において、消費者に今以上に商品を買ってもらおうとしていると言う。また、最近お茶関連のドリンクをメニューに追加したKFCやマクドナルドも意識しているという。

スターバックスは中国の地方都市での展開を進めている。「お茶のラインナップを増やすことはそうした都市での認知度向上につながる」と上海のコンサルタント会社Daxue Consultingの創業者であるMatthieu David-Expertonは言う。

スターバックスは今年1月、中国で2016年末までに500店舗をオープンすると発表した。同社は2019年までに中国における店舗総数を2014年の2倍にあたる3,400店舗まで増やす計画だ。ユーロモニターによると、同社の2015年のコーヒー市場におけるシェアは、前年の36%から43%にまで上昇している。

スターバックスの計画はうまく進む可能性が高いとアナリストらは言う。David-Expertonによると「トワイニングやハドソン&ミドルトンといったイギリスの紅茶会社の商品は中国において高級紅茶とされて人気が高まっている。この流れにスターバックスも追随できるかもしれない」というのだ。

また、スターバックスはプレミアムなコーヒーショップのイメージを確立しており、若い中国人らはティーバナを試す意欲があると同社は見ている。

コンサルタント会社ミンテルのマシュー・グラブ社長は「スターバックスがターゲットにしているのは中国の伝統的なお茶を好んで飲む人ではなく、新しいものに敏感な人たちなのです」と分析する。


編集=上田裕資

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