「CEOは裸の王様」という声も
次のグーグルを目指すLeEcoは、財務の大半を借入金に頼り、これまで11億9000万ドル(約1,233億円)の資金調達を行なった。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ジアは自分の株式を担保に入れ、個人のクレジットラインを確保しているという。
「取締役会が反対しても、私は長期的な成長に必要なことは実行していく」とジアは述べている。しかし、会社が今のような投資を続ける限り、借金が膨れ上がるのは避けられないだろう。
ジアの冒険の一つに、EV工場建設がある。LeEcoが支援するEVメーカーFaraday Futuresはネバダ州に10億ドル(約1,036億円)を投資し、工場建設を計画している。
しかし、ネバダ州の会計責任者ダン・スワーツは、投資家やパートナーに会うために訪中し、失望したという。報道によるとダンは「あいつは裸の王様だ。ジアは財政的な裏付けを持っていない。10億ドルの工場を作るための資金のあてはどこにもない」と語ったという。
Faraday Futureやバイオテクノロジーのような突飛なプロジェクトの今後には疑問符がつく。だがLeEcoが野心的で、多くの企業がリスクを恐れる世界に新しい風を吹き込んでいることだけは間違いない。