回答者全体のうち84.0%の医師が選んだのが「通院しやすさ(場所・時間)」。これに、「家族や知人の口コミ」(52.2%)、「診療実績」(42.0%)が続いた。
では、「口コミ」の中で、どのような評判を気にすれば良いのか? メドピアの石見陽社長は「開業医はコミュニケーション能力が大事」と話す。風邪や慢性疾患で通う場合には、病状をきちんと説明して、信頼関係を構築できるような医師を選びたい。
また、クリニックを見る際は、スタッフの対応も参考になるという。クリニックは平均10人程度のチームで運営されており、スタッフの対応の細かさ、素早さは、チーム力を反映している。
一方で医師たちの関心が低かったのが、「医師の出身大学(学部)の偏差値」(3.2%)、「医師の知名度(メディア露出が多いなど)」(2.4%)。大学受験で求められる能力と、医師になってから必要な能力は異なるためだ。
「開業医なら、コミュニケーション能力やチームマネジメント。勤務医は“職人”として、ひたすら地道な努力が求められる。たとえば内科医は、生涯学習として治験をアップデートし続けることになりますから、真面目さが求められる職業です」(石見氏)
患者は何を基準に病院を選ぶべきですか?
1位 通院しやすさ(時間・場所)(420人、84%)
2位 家族や知人の口コミ(261人、52.2%)
3位 診療実績(210人、42.0%)
4位 施設や設備のきれいさ(119人、23.8%)
5位 医師の経歴(104人、20.8%)
6位 口コミサイトの評判(95人、19.0%)
7位 提携先病院の数(69人、13.8%)
8位 施設の規模(45人、9.0%)
9位 その他(21人、4.2%)
10位 設立からの年数(18人、3.6%)
11位 医師の出身大学(学部)の偏差値(16人、3.2%)
12位 医師の知名度(メディア露出が多いなど)(12人、2.4%)
13位 雑誌の病院ランキング(6人、1.2%)
調査期間:2016年7月7日〜12日
調査方法:メドピア会員医師にインターネットで実施
回答数:533人