「個人的な問題」が仕事に及ぼす影響とその回避策

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2. 悲しみが争いを回避させる:パートナーと破局したばかりだと想像してみて欲しい。悲しくて、自尊心は大きく傷つけられている。そんな時に給与の安いフリーの仕事を提示されたら、給与の値上げ交渉をせずに受け入れるかもしれない。断られてさらに傷つくのは耐えられないからだ。

3. 不安が安全な道を選ばせる:あなたが今、深刻な健康問題に発展するかもしれない検査結果を待っているとしよう。日々、不安は募っていく。その時に上司から新しい、だが難易度の高い仕事を提示されたら? 何でも悪い方に考えて、断るのではないか。

4. 怒りが大ばくちを打たせる:仕事前にパートナーと大げんかした場合、その怒りを引きずって、仕事で性急な決断を下す可能性がある。大きな見返りが得られるかもしれないチャンスを前に、勝算にかかわらずそこに賭けてしまう可能性がより高くなる。

副次的影響を認める

私生活での問題は、仕事に影響を及ぼす。そのことを否定するのではなく、認めるべきだ。何が自分を思い悩ませているのか、自分の感情が選択にどう影響するのかに留意しておくことが、仕事への影響を相殺する助けになる。

トラブルに直面するたびに仕事を休む必要はないし、自分が苦しんでいることを職場の全ての人に言わなければならない訳でもない。だが、それが自分に及ぼす影響を管理するための対策は取れる。

健全なワークライフバランスは、生活の一つ一つの要素に毎日同じだけの時間と注意を傾けることではない。仕事の方により多くの時間と労力を傾けるべき時もあるし、私生活の方を重視すべき時もあるのだ。

編集=森 美歩

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