マネー

2016.10.11 08:00

ユーザベース最初の資金調達先が明かす[私がこの起業家に投資した理由]


梅田:「仕事だけでなく、プライベートを含めたトータルの人生で幸福を追求できる企業にしよう」というのは、我が社の創業理念でもありますから。

金融業界出身の起業家が少ない中、マネックスグループの松本大さんは私にとってひとつのロールモデル。松本さんは創業時に、当時ソニー社長だった出井伸之さんに支援してもらったことをよく話されていて、そこで受け渡されたバトンがいま、私たちのところにまわってきていると感じています。

日本はロールモデルが数多く出てくると、新しい波ができる国。松本さんたちが生み出した流れを、さらに大きくしていきたいと思っています。

高岡:経済危機の時に誕生したベンチャーは、メガベンチャーになることが多いと言われますが、梅田さんたちの成功にはそんな“迫力”を感じます。今後は、「経済情報で、世界中の意思決定を支える」というビジョンを実現し、梅田さんのような次世代の起業家が成功することで、日本に“起業家のエコシステム”ができることを楽しみにしています。


梅田優祐◎ユーザベース代表取締役共同経営者。コーポレイトディレクションにて製造業、商社を中心とした全社成長・再生戦略の立案・実行支援などに従事。その後、UBS証券投資銀行本部にて事業会社の財務戦略の立案、資金調達支援などに従事。2008年ユーザベースを設立し、現在に至る。

高岡美緒◎マネックスグループ執行役員新事業企画室長、マネックスベンチャーズ取締役。1999年、英ケンブリッジ大学自然科学部物理学科卒業。証券会社勤務を経て、2009年にマネックスグループに入社し、現在に至る。主な投資先は、米shift payments、クラウドクレジット、MFSなど。

文=山本隆太郎

この記事は 「Forbes JAPAN No.27 2016年10月号(2016/08/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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