ビジネス

2016.10.09

元ELLE女性編集者が生んだファッションメディア帝国 「Who What Wear」の躍進

キャサリン・パワー photo by Vivien Killilea / gettyimages


「生の情報」こそが価値を生む

「この世代は加工されたイメージや華美なイメージを好みません。私たちが憧れた『VOGUE』の写真のような、お金をかけて作り込まれたイメージには見向きもしない。彼女たちには、スナップチャットの生(なま)の画像や映像のほうが価値が高いのです」

ジェネレーションZの動向は、各ブランドのマーケティング担当者が今最も知りたがっている情報である。パワーらは今年の夏、ロサンゼルスの人気スポットである野外ショッピングモールThe Groveで、3日間限定のポップアップストアを開店した。そこでは現金やクレジットカードは使えず、来場した少女たちはSNSに投稿することで得たソーシャル・カレンシーで商品を獲得した。

「この試みは今後も続けたいと思っています。私たちは彼女たちが何を欲しがっているか、いくらまで出すか、といったことを把握しています。その強みを生かし、Obsesseeでは小売も試してみるつもりです」

本インタビューのロングバージョンはフォーブスが女性起業家をゲストに迎えるポッドキャスト番組「Millions$」としてiTunesで配信中だ。

編集=海田恭子

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