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2016.10.05

暴言王トランプ、PTSDの帰還兵を「弱虫」呼ばわり 本当に弱いのは誰だ

photo by Christopher Furlong / gettyimages


退役軍人の自殺率は一般の国民の2倍に上り、非常に深刻な問題となっている。大半を退役軍人やその家族・友人が占めるPTSDを発症した人の数は非常に多く、米政府は専門の施設を開設している。だが、退役軍人省だけでは、支援を必要とする帰還兵たちに対応しきれていない状況だ。

こうした中で、何らかの形でこの状況にかかわっている人たちが最も望まないことは、自分自身の本能的な衝動の源に勝つどころか、それと戦うことさえできないような人物からの侮辱と、その人から汚名を着せられることだ。

トランプは従軍せず

戦うということに関するトランプの経験は、ベトナム戦争中に5回、徴兵を免除されたことだけだ。一度はかかとの骨に「骨棘(こつきょく)」という突起ができたことを理由に徴兵を猶予されたが、いくつかのスポーツを楽しむには問題がない程度の症状だったようだ。結局のところ、退役軍人に対する批判は、そのような人物の口から発せられたものなのだ。

当然ながら、本当の弱虫はトランプだ。口を閉じていることができないほど弱く、自分が間違っているかもしれない、うそをついたかもしれないということがそれとなく示されただけで、不作法な振る舞いをし、自己防衛過剰になるほど弱虫だ。さらに、自分自身の「内なる子ども」を制御することも、他人のちょっとした冷たい態度を感じ取っただけで毎回かんしゃく起こし、暴言を吐くのを抑制することもできないほど弱い。

トランプは、超大国を率いるのに必要な精神的、知的な規律を身に付けることができなかったほどの弱虫だ。

編集 = 木内涼子

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