世界31カ国から選出された63人の審査員によって選考される「International Engine ofthe Year」では、今年、フェラーリ「488 GTB」に搭載されるターボ付きV8エンジンが5冠に輝いた。
英国の雑誌社が運営するこのアワードは、公平性を重視して、スポンサーをとらず、審査員はボランティアで参加し、コミッティも設置しない。1L〜4L超まで幅広いエンジンを評価するため、フェラーリのような大排気量エンジンだけを作るメーカーに受賞が偏るのは奇跡的だ。実際、フェラーリにとってもこのエンジンは挑戦だった。
電動パワートレインの評価が高まる時代において、エンジンの可能性を最大限に引き出すことに苦心したからだ。ターボ付きエンジンでCO2排出量を削減しつつ、フェラーリの真骨頂であるスポーティネスを盛り込んだことで、世界各国の審査員から高い評価を受けたのだ。