情熱みなぎる「純血のスポーツカー」フェラーリが現代を駆ける[クルマの名鑑 vol.2]

フェラーリ 488 GTB/Photo by Tsukuru Asada (secession)

フェラーリが挑戦した意欲的なエンジンを、世界中から集う審査員が認めた

世界31カ国から選出された63人の審査員によって選考される「International Engine ofthe Year」では、今年、フェラーリ「488 GTB」に搭載されるターボ付きV8エンジンが5冠に輝いた。

英国の雑誌社が運営するこのアワードは、公平性を重視して、スポンサーをとらず、審査員はボランティアで参加し、コミッティも設置しない。1L〜4L超まで幅広いエンジンを評価するため、フェラーリのような大排気量エンジンだけを作るメーカーに受賞が偏るのは奇跡的だ。実際、フェラーリにとってもこのエンジンは挑戦だった。

電動パワートレインの評価が高まる時代において、エンジンの可能性を最大限に引き出すことに苦心したからだ。ターボ付きエンジンでCO2排出量を削減しつつ、フェラーリの真骨頂であるスポーティネスを盛り込んだことで、世界各国の審査員から高い評価を受けたのだ。

Text by Yumi Kawabata、Edit by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN No.27 2016年10月号(2016/08/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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