一人の香港人女性が言った。「日本人女性は夫に尽くすのでしょう? でも、私たち(香港人女性)は強いのよ。だから結婚してから、自分の意見をはっきり言う。すると、夫に遠慮なく強い態度を取る妻に驚いて、結局うまくいかずに離婚するの」
確かに、台湾やシンガポールも含め、中国系女性は自己主張する人がとても多い。今では日本人女性も自分の意見を主張するようになったが、それでも欧米やアジアの女性たちと比べるとはるかに控えめだ。
さて、彼女たちと話を続けていくと、日本人女性がモテるのは、白人男性からだけではなかった。日本人女性が好きな香港人男性も多いと言うのだ。その後、インドネシアで出会った男性も「日本人女性はとても素敵だ!」と言っていた。そういえば、インドネシアのスカルノ元大統領の妻、デヴィ夫人も日本人である。
結局男性は国籍を問わず、男性に対して心を配り、尽くしてくれる女性が好きで、おしとやかに一歩下がって歩くイメージの日本人女性は彼らの目にとてつもなく魅力的に映るのだろう。
しかし、世界中でモテる日本人女性には、残念なことが一つある。それは海外と比較して、社会での活躍ができていないことだ。
世界経済フォーラム(WEF)が行っている男女の平等格差を表すジェンダーギャップ指数(2014年)で、日本は142か国中104位と先進国では極端に低い。高い教育を受けた女性が社会で活躍していないことは、国の競争力に悪影響を及ぼす。実際、国際経営開発研究所(IMD)の国際競争力ランキング(2014年度)で日本は47か国中21位だ。1位の米国のみならず、3位シンガポール、4位の香港からも大きく離されてしまっている。
女性が男性からモテることは、実は女性が活躍する上で障害になるのだろうか。世界の男性にモテるだけでなく、社会でも活躍する日本人女性になるためにはどうすればいいのか、今後探求していきたい。