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2016.09.30 07:00

GMが型破りなテクノロジー企業化? あえて採用する技術とは

(Richard Lautens/Toronto Star via Getty Images)

ゼネラル・モーターズ(GM)は活気に満ちたテクノロジー企業だ。チャンスを生かし、そしてリスクを冒すだけでなく、闘う気概とイノベーションの結果を見せている。

GMは近く、航続距離およそ383kmの電気自動車、シボレー「ボルト(Bolt)」の販売を開始する。電気自動車大手テスラモーターズの新型車「モデル3」より1年以上も早く、市場に投入することになる。モデル3は予定通り2017年後半から納車が開始できるか不安視されており、実際にその予定に遅れが生じれば、GMはより長い期間にわたって早期投入の利点を享受できる可能性がある。

端正でスマートな4ドアセダンであるモデル3とは対照的に、ボルトはその面白味のないハッチバックのスタイルが一部で不評を買っていた。だが、ハッチバックの人気が高まる一方で、4ドアセダンの人気は下り坂であることを忘れてはならない。ボディタイプについては、テスラとGMいずれの選択が吉と出るのだろうか?

GMは2010年に初のプラグインハイブリッド車、シボレー「ヴォルト(Volt)」を発売した。一度の充電で56~64km走行できるこのモデルは、バッテリーの残量が少なくなるとエンジンが始動。これにより、燃料切れに対する不安を解消した。第2世代のヴォルトは、バッテリーによる走行距離を70km台に伸ばしている。

そして、近く発売される「ボルト」は実質的に、初の量産モデルのEVとなる。価格は3万7,495ドル(約377万円)で、連邦税控除後の価格はおよそ3万ドル(約302万円)だ。州税控除が適用されるカリフォルニアやその他の州では、さらに低い価格となる。現在の自動車の平均取引価格が3万3,000ドルほどであることを考えると、ボルトはガソリンを使わずに走る自動車としては、手頃な価格だと言えるだろう。

一方、GMは来春新たに、「エクイノックス」のクロスオーバーにディーゼル車を投入する。フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正スキャンダルを発端に「クリーンなディーゼル」が悪評を買う中、私たちの大半は、ディーゼル車を発売するメーカーはどうかしていると思っていた。だが、GMは今こそ米国市場にディーゼル車を投入することで、VWの顧客の一部を奪うことができるかもしれない。
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編集 = 木内涼子

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