キャリア・教育

2016.09.26 07:00

P&Gがメディア部門幹部を外部から起用、「生え抜き登用」が原則の同社が新方針


一般に、新たに就任するリーダーたちの40%は、最初の1年半のうちにオンボーディング・プロセスに伴う3つのリスクのいずれかにつまずき、失敗する。その3つとは、「適合」「実行」「順応」に関するリスクだ。リスク判定によると、ダンジェロはモンデリーズからP&Gへの移籍に伴い、適合の面で大きなリスクに直面する可能性が高い。

そのため、ダンジェロの場合は基本的なオンボーディング・プログラムに、以下のような調整が必要になる。

1. 一歩先んじたスタートを切る

就任した日からではなく、できるだけ早く準備に取り掛かる必要がある。就任前から、同社の企業文化について学ぶための時間を多く取ることができればできるほど良い。

2. メッセージを管理する

全てのことが人に伝わる。ダンジェロの発言も行動も、広く知られることになる。彼は明確でないことについては即座に確認し、すぐに反応するだろう。この方法が有効な人たちは限られ得ている。大半の人たちにとっては、事前によく検討した考えを示す方がより効果的だ。

3. 方向性を定めチームを作る

新任のリーダーが初日から自力でできることは、失敗することだけだ。ダンジェロはすぐにも戦略、運営、組織に関するプロセスを始動させて、就任から100日以内に自分自身のチームを作ることに全力を注ぐ必要がある。

4. 推進力を維持して結果を出す

新任のリーダーが容易に実行することができ、かつ効果的なアプローチの一つは、就任から6か月間の早い段階で成功を収められる何かを特定し、その点に集中的に時間と労力を注ぐことだ。結果が出れば、ダンジェロはそれを広く公表し、祝うことができる。それは彼のチームとダンジェロ自身に、P&Gのリーダーとしての自信をもたらすだろう。

編集=木内涼子

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