「ミシュランガイド」が中国初上陸 上海の名店24軒が選出

photo by Astrid Stawiarz / gettyimages

世界の食通をうならせる、ミシュランガイドが中国本土にいよいよ上陸。上海のレストランには合計で31の星が与えられた。東京と比較すると星の数では10分の1程度だが、「ミシュランガイド上海2017」の出版はグルメシティとして存在感を強める上海にとって大きな意味を持つ。

ミシュランの国際部長を務めるマイケル・エリスは「上海は経済や文化の重要拠点であり、豊かな食文化の面でも注目すべき都市です」と述べている。

香港やシンガポールでは多くの屋台がミシュラン入りを果たしたのとは対照的に、上海で選ばれたレストランはいずれもハイエンドな高級店ばかりだ。点心で有名な「Canton 8」は世界で最もリーズナブルな2つ星レストランに選ばれた。

「ザ ランガム 上海(上海新天地朗廷酒店)」ホテルの広東料理の店「T’ang Court」は今回、唯一の3つ星を獲得した。香港の姉妹店も香港ミシュランで3つ星入りの常連となっている。

同じく香港に本店を置く「8 1/2 Otto e Mezzo BOMBANA」も選ばれたが、本店が3つ星だったのに対し、上海店は2つ星の評価になった。

外灘(バンド)のフレンチの名店「Ultraviolet by Paul Pairet」も2つ星を獲得した。同店は2012年にオープン。季節ごとのメニューが光のショーやテーマ音楽とともに提供され、料理の名前がテーブルの上にプロジェクターで投影される。コースメニューは約450ドルで提供されている。

「ミシュランガイド上海2017」には3つ星レストランが1軒、2つ星レストランが7軒、1つ星レストランが16軒掲載されている。

編集=上田裕資

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