世界のTV男優年収ランキング、「ビッグバン・セオリー」の4人が上位独占

「世界で最も稼ぐテレビ男優ランキング」1位のジム・パーソンズ photo by Albert L. Ortega / gettyimages

フォーブスによる今年の「世界で最も稼ぐテレビ男優ランキング」は、米テレビ局で2015~16年度のシーズンの視聴率が最も高かったCBSのドラマ出演者が上位5位を独占する結果となった。

昨年に引き続き首位に輝いたのはシットコム「ビッグバン・セオリー」のジム・パーソンズで、2015年6月1日~16年6月1日の収入は2,550万ドル(約25億9,000万円)だった。以下4位までは昨年と同様、同番組レギュラーのジョニー・ガレッキ(2位、2,400万ドル)、サイモン・ヘルバーク(3位、2,250万ドル)、クナル・ネイヤー(4位、2,200万ドル)が名を連ねた。

ヘルバークとネイヤーの出演料は、1話当たり100万ドルを受け取るパーソンズとガレッキよりも若干低いものの、ヘルバーグは映画『Florence Foster Jenkins』への出演で、ネイヤーはベストセラーとなった著書「Yes, My Accent Is Real(僕の訛りは本物です)」によりトップ5入りを保持した。

5位には同じくCBSの人気ドラマ「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」で主演と製作総指揮を務めるマーク・ハーモンが、昨年と同額の2,000万ドルで入った。NCISは、2015~16年シーズンに放送された番組の視聴率ランキングで、スーパーボウルとビッグバン・セオリーに次ぐ3位に入っている。

今年のランキングでは、デヴィッド・ドゥカヴニーとマイケル・ウェザリーが1,000万ドルで初登場13位タイに入った。ドゥカヴニーのランク入りには、ファン待望の「X-ファイル」新シーズンで再び演じたフォックス・モルダー捜査官役からの報酬が貢献。一方のウェザリーは、NCISで演じた人気キャラクター、トニー・ディノッゾ捜査官役からの報酬がランク入りにつながった。CBSの新主演ドラマ「Bull」でも同様の人気が得られるかに注目だ。

今年ランク入りした15人の合計年収は2億2,500万ドルで、女優版ランキングの2億850万ドルを上回った。テレビ界の男女賃金格差は依然として根強いが、映画界ほど深刻ではない。先週発表された「世界で最も稼ぐ女優ランキング」の記事でも説明されているが、その一因には、ドラマの共演者らが出演料の交渉を一律で行う慣例がある。

パーソンズやガレッキの「ビッグバン・セオリー」での1話当たりの報酬は、共演する女優ケイリー・クオコと同額。また、今年ランク入りしたタイ・バーレルやジェシー・タイラー・ファーガソンは「モダン・ファミリー」で共演者の女優ソフィア・ベルガラと同額のギャラを得ている。ただベルガラは、企業の広告塔やライセンス契約などにより、男女含め最も稼ぐテレビ俳優となっている。

年収の算出に当たっては、ニールセン、ボックス・オフィス・モジョ、IMDBがまとめた数字に加え、エージェントやマネジャー、弁護士、業界関係者へのインタビューの内容を加味した。

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編集=遠藤宗生

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