それから8年が経ち、Asanaはプロジェクト管理ツールの分野でトップクラスのシェアを獲得。現在の顧客数は140,000社(このうち13,000社が有料サービスを利用)にのぼり、毎月10,000社の新規顧客を獲得している。最近ではAirbnb、Dropbox、ピンタレスト、ウーバー、アバクロンビー&フィッチといった大企業の顧客も増え、競合のWrike、Basecamp、Smartsheetとの差を広げている。
Asanaを導入した企業では、生産性が平均45%向上しており、過去6か月で社員数1,000人規模の顧客企業の数が倍増している。投資家の多くは、Asanaの共同創業者が初期のフェイスブックを支えた大物コンビであり、3月には評価額6億ドルで5,000万ドルを調達していることなどから、Asanaが今後成長をさらに加速させることを期待している。
業績の全てをトラッキング可能に
ローゼンスタイン自身も「壮大な野望」の実現に向けて続々と新サービスをリリースすることを明らかにしており、9月15日に第一弾となる「カスタムフィールド機能」の提供を開始した。
カスタムフィールド機能は、有料のプレミアム顧客向けに提供される。カスタムフィールド機能を使うことで外部から様々なデータを取り込み、スプレッドシートにカラムを挿入するようにダッシュボード上に表示することができるようになる。データは検索することができ、ワークフローの分類がこれまでになく柔軟になる。
発表イベントでは、ベンチャーキャピタル(VC)を顧客に想定したデモが実演された。投資先企業を資金調達ラウンドやディールのステージに応じて分類したり、CEOの名前や投資チームのメモなどの情報を追加でき、ディールフローをより効果的に管理できる。「Asanaを使うことで作業を格段に効率化することができる」とローゼンスタインは述べた。