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それは、例えば70~74歳のがん経験者の半数には、がんとの診断を受ける前に別の病気、「併存症」が確認されていたということだ。さらに、深刻な併存症を起こすがん経験者の割合は60~69歳で26%、85歳以上で47%など、年齢によるばらつきが見られた。また、がんサバイバーのうち併存症を起こす人が最も多いのは、肺がんの経験者だった。

NCIの研究結果によると、高齢のがん経験者の間に最も多い併存症は、慢性心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、糖尿病となっている。これは、がんを経験していない人たちの間でも同様によくある病気だ。だが、NCIはこれらに関連して、いくつかの注目すべき傾向を確認した。

例えば、大腸がんの経験者はその他のがんの経験者に比べ、心不全を起こす割合が高い。一方、年齢やがんの種類に関係なく、全てのがん経験者に最も一般的な併存症は、糖尿病であることが分かった。

がん撲滅に向けた取り組みの成果が出始めている中で、米国の医療制度には高齢の患者の急増に向け、十分な準備をしておくことが望まれる。高齢のがん患者を対象としたより多くの臨床試験を実施するだけでなく、治療を終えたがん経験者のための支援体制を整えておくことなどが必要だ。

ブルースマンは、「増加する高齢のがん経験者たちの増加に対応するため、医師や看護師、介護者などが連携して治療やケアにあたる体制作りについて、真剣に考える必要がある」と指摘している。

編集 = 木内涼子

ファイザー

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