「究極のタイニーハウス」と評判のVista 470万円で販売中

Photo: Escape Homes


ポップアップ収納で快適な居住性を

「隠す収納の落とし穴は、隠さない収納よりもスペースを取ってしまうこと。とはいえ、窓からの眺めをTVのスクリーンで遮ることは避けたいから、TVは観る時だけ外に出すポップアップ収納を採用した。テーブルも折りたたみ式だ。その他、貴重品の保管場所として、家の持ち主にしかわからない隠し収納スペースをあちこちに設けている。一方でキッチンの窓に取り付けた棚は、十分な収納力を備えながら光も通すとして購入者に好評だ」

「真空パックトイレ」をオプション装備

「Vistaの消費する電力は非常に少なく、ソーラー発電(オプション)で十分まかなえる。照明には他のタイニーハウスでは使われていない温白色の高効率LEDを採用しており、何十個もある電球をすべて点けても40W以下だ。

トイレも、一般的な水洗トイレの他に様々なオプションを用意した。コンポストトイレは優秀だが、排泄物を外に運び出すまでは家の中に溜めておく必要がある。焼却式トイレは、760℃のオーブンをバスルームに置くようなもので、灰がバイオハザード廃棄物であることを注意すべきだ。

我々のおすすめは、Dry Flush社のLaveoトイレ。SF映画『オデッセイ』でマット・デイモンが使っていたトイレで、用を足すたびに排泄物が真空パックされる。数週間は臭いが漏れないため、頻繁に処分しなくて済む優れものだ」

20年以上の歴史が生んだ完成度の高さ

「今でこそタイニーハウスはブームだが、我々は90年代前半から作り続けてきた。形と機能は同義だと言ったのはフランク・ロイド・ライトだが、まさにタイニーハウスにおいては空間の使い方を隅々まで熟考する必要がある。

Vistaのインスピレーションの源になったのは、子供の頃に見たミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸。そしてEscape Homesはガラスの建造物から始まった会社だ。ガラスの家は我々の原点だと言える。Vistaは私の大のお気に入りで、時間さえあればずっと中で過ごしていたいほどだ」

編集=海田恭子

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