筆者が感銘を受けたのは、カーターズの商品がコストコ、JCペニー、メイシーズ、ターゲット、トイザらスやウォルマートで買えること。オシュコシュも同様に、コストコ、JCペニーをはじめ、ベビザらスなどで買うことができる。なかなかのラインアップだ。経営陣は顧客の各小売業者と協力して、季節ごとのプランを立てている。
会長兼CEOのマイケル・ケーシーは現場主義で、1997年に財務担当副社長として同社に入った。その後CFOを経て、2008年から同社のトップに就いている。同社に入る前は監査法人プライスウォーターハウス・クーパーズ(PwC)で働いていた。
2016年前半の同社の売上は、前年同期比5.1%増の14億ドル。純利益は5.0%増の9,020万ドルで、希薄化後1株当たり利益は1.75ドルだ。経営陣は、小売業にとって厳しい環境の中で自社製品に対する需要が以前よりも高かったことを喜ばしく思っている。2016年度の売上は前年比5~6%増、利益は10%増になると予想されている。
見通しはかなり明るいが、これらの予想は、顧客の小売各社が慎重な姿勢をとっており、在庫をきわめて厳重に管理していることを反映している。
カーターズは子供服市場で支配的な地位を確立しており、これまでの成功実績も素晴らしい。同社の長期的な展望が楽しみだ。