この発言はGP社の投資マネージャJoakim Dalが先週行われたスウェーデンの記者会見で述べたもの。スポティファイが来年IPOを行うよりも、むしろ事業売却の道を選ぶのではとの観測が高まっている。
「スポティファイが事業拡大するの上で弱みとなるのは、同社にはソーシャルネットワーク的要素が欠けていることだと以前から言われてきました」とDalは地元局のBreakitで述べた。「その意味でフェイスブックと手を組むことは理にかなっている。それによりアップルとの競争力を増すことになる。アップルは今日までソーシャルネットワークを築きあげてこなかったからだ」
Dalはフォーブスの取材に対し彼の発言が真意であること認めた。しかし、スポティファイとフェイスブックの間にそのような話し合いがもたれている確証はつかんでいないとも述べた。
企業価値は来年2兆円レベルに
スポティファイは着実な成長を遂げており、先週には有料会員が4,000万人を超え、無料と合わせ1億人の会員を擁するとアナウンスしたばかりだ。GP社はスポティファイが来年中に有料会員数5,000万人を超えると予測し、2020年までに1億人の有料会員数を達成すると見込んでいる。
スポティファイの企業価値は2015年6月時点で85億ドル(約8,654億円)とされたが、2017年に予定するIPOでは150~200億ドル(約1.5兆円~2.1兆円)の企業価値にのぼるとGP社は予測する。
スポティファイのべらぼうな企業価値を念頭に置くならば、同社の買収候補として名前があがるのはフェイスブックやグーグルのような巨大企業しかあり得ないという。
スポティファイ創業者のダニエル・エクとマーク・ザッカーバーグは親交があり、ザッカーバーグは今年開かれたエクの結婚式にゲストとして招かれていた。
フェイスブック、スポティファイの両社はフォーブスの取材にコメントを拒否している。