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ThomasDeco / Shutterstock.com

9月7日のiPhone 7の発表イベントで、任天堂のモバイルゲーム「スーパーマリオラン」がiOS向けに配信されると大々的に発表された。任天堂にとって同作はモバイルゲームの第一作であり、アップルとの初めての本格的なコラボでもある。イベントではマリオの“生みの親”である宮本茂が自らゲームを紹介した。このニュースは、ゲームとガジェット界にとって、メガトン級のサプライズとなった。

しかし、このバカ騒ぎが重要な問題に蓋をしていることを忘れてはならない。「スーパーマリオラン」に画期的な要素は何もないのだ。ゲームのプレイ動画をチェックすれば、何の新しさもないことは誰の目にも明らかだ。

マリオは前進するだけでなく、天井を歩き、後退もできる。その動きはレトロテイストで人気のゲーム「Fast Like A Fox」にもよく似ている。言わばこのゲームの小さなキツネがマリオに変わっただけとも言える。

ノスタルジーに浸るアップルの「後退」

「スーパーマリオラン」が売りとするのは革新性よりもノスタルジーなのだ。アップルは製品発表イベントで、任天堂のマリオの宣伝に膨大な時間を割いたが、それはかつてMacやiPhoneを世に送り出し、画期的イノベーションを生んだアップルに対し、私たちが抱く期待に叶うものだったろうか。

アップルのiPhoneは毎年、“史上最も素晴らしい”カメラや新機能を引っ提げ、“これまでになく画期的な”デバイスを提供してきた。しかし、今年3月に発表されたiPhone SEは前のモデルの4インチバージョンでしかなかった。そして今月お披露目されたiPhone 7は、防水機能がついたことと、ヘッドフォンジャックが廃止されたこと以外に真新しさはなかった。初代iPhoneやiPadのような革新性はもはやここには存在しない。

筆者は今回のアップルの新製品発表会当日に、アンドロイドに乗り換えた。後悔はない。アンドロイドでスーパーマリオランがプレイできるのはまだ先のことかもしれないが、退屈なiPhone向けにデザインされた退屈なモバイルゲームに、私は興味を持つことができないのだ。

編集=上田裕資

 

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