では、超富裕層はどこにいるのか? どうやったら彼らに近づくことができるのか? どうやって彼ら相手に商売をし、その後もリピーターにさせるのか?
このほど発売された書籍「Secrets of Selling to the Super Rich: Superstars of Luxury(超富裕層に売り込む秘訣:高級品販売のスーパースター)」は、超富裕層の顧客を持つことで生計を立てているトップ販売員(スーパースター)たちにインタビューを行い、この問題の解明に挑んでいる。
同著は、私たちが抱いている数多くの誤解を正している。例えば、スーパースターの多くは、広告を重要視している。超富裕層もその他の人々と同様にマーケティングに注意を向けているからだ。
また、高級ブランドは慈善事業と連携することが多いが、超富裕層の消費者は既に自分で慈善団体を所有している。彼らはブランドと関連付けられたプロジェクトよりも、自分が選んだ慈善事業に対して支援を提供してもらう方にずっと関心がある。
「超富裕層は均一の市場ではない。実際、かなりの超富裕層が一代で富を築いた人物で、その手段もありふれたビジネスであることが多い。例えば、車のディーラーシップや農業、製造、流通、医療、エネルギー、法律、不動産などだ」と、共著者のダグ・ゴランは言う。
彼はプライベートジェット専門誌「エリート・トラベラー」を立ち上げ、その後売却。現在はプライベートジェットのオーナー向けに週に1度、旅行とライフスタイルに関するニュースレター(電子版)を発行している。