デュアルレンズカメラ搭載の大型スクリーン端末(iPhone 7 Plus)に対するユーザーの需要は、我々の想像以上に大きかったようだ。もしくは、アップルが製造台数を抑えていたことも考えられる。
9月14日、モルガン・スタンレーとRBCは「ヘッドフォンジャックの廃止はユーザーの需要にさほど影響を与えていない」とのリポートを発表したが、彼らの見立てが正しかったことが裏付けられたことになる。(筆者はアップル株を保有していることを明かしておく)。
ロイターの報道によるとアップルの報道担当のTrudy Mullerは声明で「弊社は顧客らに対し迅速に新型iPhoneを届けられるよう尽力してきました。辛抱強く待って頂いたお客さんたちには非常に感謝しています」と述べた。
Mullerの発言は、アップルストアに列を作った顧客らが、売り切れのため製品を買えなかったことに因んだものだ。店頭で製品を買えなかった顧客はオンラインで注文を行なうか、入荷までしばらく待たされることになる。
ニューヨーク5番街のアップルストアでは9月14日、iPhone 7を求めるユーザーらが列を作っていた。
7 Plusへの需要の高まりの要因の一つは米国でのiPhoneの平均販売価格(ASP)にある。iPhoneの今年6月四半期の平均価格は595ドルだった。これは2014年6月の平均価格561ドル以降では最安値となっている(当時は現在よりもドル高だった)。また、iPhone 7では最小メモリサイズの16GBが廃止され、32GBのみとなっているが、この影響に関しては12月期の数字が発表されるまで待つしか無い。