ナルシストのリーダーは、組織が危機に直面している時にその能力を発揮する可能性がある。ナルシストは大胆な戦略をいとわず、自信にあふれている上に、説得力もある。こうした資質により、他の従業員は安心してリーダーに対応をゆだねることができる。
だがこうしたナルシスト的アプローチは、組織が安定している時には効果が薄い。従業員はむしろリーダーの傲慢さに意識を向け、不要なリスクを強いるナルシストのリーダーに反発する恐れがある。
採用責任者が知るべきこと
自信と自己陶酔の違いは、明確に区別するべきだ。応募者が自分にはリーダーの資質があるといくら自信をもって主張しても、事実とは限らない。採用や昇進の権限を持つ社員は、ナルシストは第一印象の好感度が高い一方で、時がたつとともに有害な存在となっていくことを覚えておくべきだ。