Circle Payは先週、iMessageへの対応をアナウンスした。Circle Payの創業者、ジェレミー・アレールは動画ホスティング企業のブライトコーブの創業者としても知られる人物。
Circle Payはまず中国のWeChat向けのサードパーティ・アプリとして始動し、成功を収めた後、今回のiMessageとの連携を始動した。アレールによると同社は以前から、決済を固有のアプリに限定しないインフラの構築を進めており、アップルが今回iMessageをオープン化したことを、絶好の好機と捉えたという。
Circle社はビットコインを従来の銀行システムに頼らず、低コストで効率的にネットワーク化する企業としても知られる。同社は送金額から手数料を取らないが、少額の外貨両替手数料を徴収する。将来的にはP2Pローンの運営による収益も視野に入れている。
CircleのiMessage版は9月13日からダウンロード可能となった。利用開始にあたりユーザーはデビットカードをアカウントと連携させる必要がある。送金側と受け取り側の双方がiOS 10を利用している場合、受け取った資金は銀行口座もしくはビットコインウォレットにキヤッシュアウトが可能になる。
アンドロイド端末やiOS 9のユーザーはURLからキャッシュアウト操作を行なえる。対応通貨以外を利用するユーザーらはビットコインで送金を受けた後、現地通貨に交換する利用法が想定されている。
中国部門にはバイドゥらが出資
類似の送金サービス、スクエアキャッシュ等との大きな違いはCircleが国際送金に対応する点だ。スクエアキャッシュは同一国内の送金にしか対応していない。Circleは今後、iMessageを用いたグループ決済やiMessageアプリ内でのCircleアカウントの開設も視野に入れている。
Circleは今回の発表と同時に、同社の中国部門のCircle Chinaの設立もアナウンスした。バイドゥやIDG キャピタル・パートナーズらが同社に出資している。