ハッカー集団「ファンシー・ベア」がWADA攻撃、ウィリアムズ姉妹らも被害に

セリーナ(左)ビーナス(右)のウィリアムズ姉妹 photo by Jeff Overs / gettyimages



WADAはロシアを非難

サイトなどの開設と同じ9月13日、WADAは被害に遭ったことを認めた上で、ロシアのハッカー集団によるものだとの見方を示した。

WADAがあからさまに非難するこの集団は、米民主党全国委員会(DNC)が今年7月に被害に遭ったハッキングにも関連があるとみられている。

WADAによると、ファンシー・ベアは各国の選手のドーピング検査に関する情報を一元的に管理する同組織のデータベース「ADAMS」に侵入。リオデジャネイロ五輪に向けて国際オリンピック委員会(IOC)に与えられたログイン認証情報を、スピアーフィッシング攻撃により不正に取得したとみられている。

WADAは、公開されたデータは試合に関連するものだけだとしている。だが、中には五輪開催以前の古い情報も含まれており、機密扱いとされていた選手の医療データも流出したという。

一方、ロシア政府報道官はAP通信に対し、同国政府がWADAへの攻撃を支援するなどあり得ないことだと反論している。

編集 = 木内涼子

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