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大塚家具の大塚久美子社長(写真=吉見知朗)

9月8日、大塚家具が東京・有明で記者説明会を開催。住生活の新たな選択肢として、昨年10月より実施してきたテストオペレーションを経て、家具リユース事業を本格始動する。それに伴い、認知を広めるために、約1カ月にわたり買取り・下取りキャンペーンを展開。代表取締役社長の大塚久美子氏にその真意を聞いた。

総合インテリア販売の大塚家具が、リユース事業に参入するー。いくらエコやエシカルが昨今のトレンドといえども、高級家具を扱うイメージから、さすがに飛躍しすぎでは? そんな疑問も多かったのではないだろうか。会見が行われた有明本社ショールームにはたくさんのメディアが駆けつけ、登場した大塚久美子社長の発言に注目が集まった。

「今回私たちが提案するのは、従来のリサイクルショップなどで扱う中古品のリユースとは全く違う新しいカテゴリーです。欧米では定着しているアンティークやヴィンテージ家具同様、クリーニングや修繕、加工を施してその価値を取り戻し、職人の技術とアイデアによって付加価値を生み出し、そして、新たなオーナーに提供する。家具選びに新たな選択肢を増やすことで、お客様のなかにある潜在的な問題の発見と解決を目指していきます」

桐箪笥の卸売業に端を発し、創業以来、良質な住まいづくりを通じて消費者に豊かな暮らしを提案し、耐久性と安全性を重視した質の高い家具・インテリアの販売とサービスを手がけてきた大塚家具。

今回発表されたリユース事業の本格始動に伴い、2016年9月8日(木)~10月16日(日)の期間、サッポロファクトリーを除く全店舗で、買取り・下取りキャンペーンを実施するほか、10月中旬にはリユース品の販売を行う新たな大型拠点として「IDC OTSUKAアウトレット&リユース大阪南港」をオープン。買取り・下取りは、同社以外で購入した家具も、すべて査定対象となる。

さらにはTwitterのフォロワー数が35万人を超えるなど、若者層を中心に圧倒的な影響力を持つ俳優の伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクトと新たなアライアンスを発足。リユース家具の開発やポップアップショップなどを通じ、リサイクルビジネスを積極的に展開させていくという。

「お引き取りする家具のなかには、まだ使えるので捨てるにはもったいないと思われるものが結構あるんですね。そういったものをうまく循環させることができたら、家具の世界はもっと自由で楽しくなるはず。家具の価値を見極め、維持して高めるための知見や技術、職人や関連業者とのネットワークを持つ私たちなら、再び市場に出すことも可能です。ならば、私たちがやるしかない。たくさんのお客様が『良いものを大切に使いたい。でも、買い替えもしたい』という相反する思いを抱えています。この矛盾をどう解決するか。そこから今回のプロジェクトは始まりました」

同社が実施したアンケート結果によれば、顧客の約7割が「家具やインテリアで生活が変わる」と感じながらも、半数近い人たちがさまざまな理由から「替えたくても替えられない」のが実情だという。

編集=高城昭夫 文=渡邊玲子 写真=吉見知朗

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