ジョコビッチは過去5年にわたって、世界ランク1位の座をおおむね維持。ウィリアムズは9月8日の全米テニス女子シングルスの準決勝でカロリナ・プリスコバに敗れたものの、2013年2月から186週連続で世界ランク1位に君臨していた。シングルスでのグランドスラム優勝は、2人合わせて34回になる。
テニスでの活躍と魅力的な人柄で、2人はソーシャルメディア界でもチャンピオンとなっている。ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、マリア・シャラポワ、サニア・ミルザの4選手がフォロワー数では勝っているが、彼らもフェイスブック、インスタグラムとツイッター上での“影響力”においては、ジョコビッチとウィリアムズに遠く及ばない。
ソーシャルメディアやデジタルメディアでのスポンサー活動に関する調査を行うフーキット(Hookit)によれば、ジョコビッチは2015年6月から2016年6月の間の527件の投稿で、7,400万件のインタラクション(いいね!やシェア、コメント)を獲得した。
同期間に最も反応のあった投稿は、フェイスブックでのファンとのチャットで、動画は880万回再生され、「いいね!」とシェア、コメントは合わせて50万件を超えた。2015年のウィンブルドン大会でウィリアムズとダンスをする動画は、インタラクションが30万件、視聴回数は700万回近くに達した。
ソーシャルメディアは、アスリートや著名人にファンとつながる機会を与えると同時に、その大勢のファンを収益につなげる機会も提供する。テニス選手は個人事業主であり、トッププレーヤーたちは概して、試合の賞金よりもコートの外での稼ぎの方がずっといい。
ジョコビッチは前述の1年間でほぼ全ての大会で優勝し、獲得賞金額は2,180万ドル(約22億3,300万円)にのぼる。しかし、メディア出演料やユニクロ、アディダスなどとの広告契約料はそれよりも多い3,400万ドル(約34億8,000万円)。年収は5,580万ドル(約57億円)で世界のアスリートで6位につけている。