中にはファッション界で多大な影響力を誇るブロガーもおり、そのコンテンツの重要性は高い。しかし、インスタグラムやスナップチャット、ピンタレストの画像やそれに伴う情報はインデックス化されていないため、それぞれの世界にとどまっているのが現状だ。そこに目を付けたのがグーグルだ。
グーグルはLIKEtoKNOW.itを運営するrewardStyleとパートナーシップを結び、購入可能なインフルエンサーのアイテムを表示する新ツール“Shop the Look”の運用を開始する。rewardStyleの社長で共同創業者のAmber Venz-Boxは、「グーグルからは今年の春に話がありました。競合サービスに対し有利に立つためには、こういったコンテンツを利用しなくてはならないと理解しています」と語る。
この仕組みが導入されれば、グーグルで“ウェディング用の衣装”と検索すると、LIKEtoKNOW.itのデータベースにある関連コンテンツやメタデータをもとにドレスを着ている女性の画像がギャラリー形式で表示されるようになる。
検索結果で表示されるソーシャルメディア上の画像をクリックしてアイテムを購入できるサービスは業界初だ。LIKEtoKNOW.itでは、アップロードしたコンテンツに提携する4,000の小売り業者から選んでアフィリエイトのリンクを張ることができるため、ユーザーは気に入ったアイテムを購入でき、インフルエンサーはコンテンツを収益化できる仕組みになっている(rewardStyleは売上の一部をマージンとして受け取る)。グーグルの新サービスに必要な情報やタグは既に存在しているということだ。