ボルボは運転席にいる人の行動を監視するためのセンサーを車内にも設置した。この監視システムの目的は、車内にいる人たちの行動を把握し、運転者自身が操作する必要が生じた場合には、確実にそうする準備ができているようにすることだ。
「ドライブ・ミー」のもう一つの重要な側面は、これらの車が雪や雨をはじめあらゆる気象条件の中で走行するということだ。他の多くの自動車メーカーや開発業者はこれまで、走行実験をシリコンバレーでの実施に限定してきた。
実証実験を行う対象地域を拡大することは、2020年初めにより幅広い地域での実験実施を確実にするため、極めて重要だ。
ボルボは今後、XC90を使用した同じ規模での実証実験を英国と中国でも行う計画。このように段階的に実験規模を拡大することでボルボは、ベータテスト段階の自動運転システムを販売するテスラの手法よりも顧客にとってのリスクが大幅に少ない方法で、自動運転機能の実現に必要なデータを収集したい考えだ。