Q6. 仕事や人生における信条、座右の銘を教えてください。
ドイツの神学者で医者、アルベルト・シュヴァイツァーの言葉、「My life is my argument(私の人生は私の議論であります)」です。
Q7,8. これまでで一番大きな失敗や挫折と、それをいかに乗り越えたか、得た教訓などあれば教えてください。
今の仕事を選んだきっかけとなっためまい症の経験です。全ての問題には原因があり、原因の兆候は小さいながらも問題が生じるずっと以前から、実は何らかの形で我々は目にしていることがほとんどだということを学びました。
逆に言うと、日々仕事をしてゆく上で、小さな間違いや誤解を早いうちに気づいてあげて対応してゆくことで、大きな過ちを防ぐことが可能だと思います。
Q9. 女性だったことでハンデはありましたか?
これまで私は、米国でキャリアを積んできました。多文化都市のニューヨークに10年以上住んでおり、女性という前に、外国人、アジア人というところから始まります。そのハンデは今でも日々感じていて、新しいことをする際には、背景の違う相手を理解してコミュニケーションをとることを重視しています。
Q10. 逆に、女性だから得したことはありましたか?
女性は概して、まず、他人をわかろうとするように思います。例えば「彼は私とは違う」と思うこと。これは否定ではなく、女性は彼という存在をわかろうとするところから入ります。これは、自分や他者の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする知能のもとになるものです。
私自身、他人への関心が高く、理解しようとする努力をする傾向があるので、女性だから得という訳でもないのでしょうが、うまく行く場合が多くありますね。