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もう1つの変化は、認知症とうつに関連があることで知られている2種類のアミロイドβタンパク質の比率だ。瞑想初心者のグループでは、これらのタンパク質の比率に改善がみられた。一方、もともと初心者グループよりも数値の良い状態から調査開始した瞑想経験者のグループでは、比率に変化はなかった。このことは、瞑想がこれらのタンパク質の量に短期的にも長期的にも影響を及ぼすことを示唆している。

調査に参加した全員が、気分の高揚という自覚的な変化を経験し、一部の者は調査期間終了後もしばらくその状態が続いた。この変化を最も感じたのが瞑想初心者たちで、調査から10か月が経過した後もうつ症状の大幅な軽減を報告した。

「研究結果からは、瞑想が私たちにもたらすプラスの効果が精神的なものだけではないことが分かる。瞑想は私たちの体の機能にも測定可能な変化をもたらす」と、ハーバード大学とマサチューセッツ総合病院の両方に所属するルドルフ・タンジは声明で述べた。

「瞑想は日々のストレスを軽減させ、免疫システムを向上させる可能性がある。健康を増進させる方法の1つだ」

今後さらなる研究が必要だが、瞑想が私たちに数えきれないほど多くのプラスの影響をもたらすことは明らかだ。それなら試してみるのも悪くない。毎日数分でも瞑想を続ければ、いずれは(行動や気分といった)大きなところから(遺伝子という)小さなところの機能までが変わる可能性がある。

編集=森 美歩

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