iPhone7「最大の不満」はホームボタン 報道陣から指摘が続出

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一方で賛同する声も

もちろん今回の仕様変更を歓迎する声もある。フォーブス寄稿者のLarry Magidも9月7日の発表イベントで端末を手にし、この新ボタンが気に入ったと述べた。「もしも仕様変更があったと聞かされてなければ、これが物理式のボタンだと信じていたと思う。触覚エンジンからのフィードバックは本当にリアルで、満足のいくものだった」

MashableのLance Ulanoffも次のように述べている。「この機能は私の無骨な指先を完全に騙すほど優秀で、ボタンが浮き沈みする感覚が得られた」

このような賛否が別れる仕様変更を製品に導入することは、アップルのような企業だけに許された特権なのかもしれない。本当に革新的なイノベーションを起こすには勇気が必要であり、最初は反感をもって受け取られることも珍しくはない。

アップルは今回のホームボタンの仕様変更で大きな賭けに出たと考えられる。ホームボタンの使いづらさはユーザーに我慢を強いることになるかもしれないが、耐水性やカスタマイズ可能なボタンのリアクションといったメリットと引き換えに、ユーザーはそれを受け入れるだろうというのがアップルの想定だ。

しかし、ヘッドフォンジャックの廃止とホームボタンの仕様変更という非常に重大な変化を、2つも同時に導入するのは負担が大きすぎるのではないか。この変化をユーザーたちは本当に受け入れるのだろうか。当面の間、それは非常に気になる事柄と言える。

編集=上田裕資

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