それでも、健康的な選択肢の中には、お金がかからないどころか、長い目でみれば、お金が貯まるというものがある。次のような方法を習慣にすれば、将来の健康と「お財布」のため役立つかもしれない。
ランチはお弁当を持参
ビザカードは2015年、米国人消費者を対象に調査を実施。その結果、レストランでランチをする回数は週平均2回であることが分かった。また、1回当たりの食事代は11ドル(約1,120円)。一方、家から持参している人が1日のランチにかける金額は、6.30ドルだった。
健康面について考えてみると、ヘルシーにみえてもレストランの料理は、実際には不健康な場合がある。量が多い上に、材料に何が使われているかが分からない。米農務省によると、同じメニューでもレストランで食べた場合、自宅で用意した場合に比べて平均134カロリー多いという。つまり、週に一度外食すれば、年間0.9キロ太るという計算もできるということだ。
勤務先の福利厚生を活用
医療費の増加に歯止めをかけるため、従業員に自分で健康管理を行うよう呼び掛け、奨励策を講じる企業が増えている。勤務先の担当者に、福利厚生について尋ねてみよう。無料の健康保険やスポーツジムの料金の割引、その他のサービスが利用できるかもしれない。利用すれば、出費を抑えることができる。
病気予防に関する無料サービスを利用
医療保険の大半が無料で、病気予防のためのサービスを提供している。これらは、保険加入者の医療費の自己負担分の設定とは無関係だ。これらのサービスには、一部のがん検診や禁煙、血圧測定、ワクチン接種などが含まれる。
座らない
毎日運動をしても、仕事などで長時間パソコンの前で座り続けていれば、心疾患や糖尿病のリスクは高まる。慢性疾患が一つでもあれば、健康な人に比べて医療費は平均5倍になる。スタンディングデスクを買って、座る時間を減らすのも一つの方法だ。段ボールでできた「オリスタンド」なら、25ドル(約2,500円)と値段も手ごろだ。
図書館に通う
読書には、アルツハイマー病の予防やストレス軽減をはじめ、いくつもの健康上の効果がある。公立図書館の多くは無料のパソコン教室や起業、リンクトインに関するワークショップを行っているほか、瞑想やヨガなど、利用者の心身の健康増進を目的としたクラスを開催している図書館もある。
散歩をする
毎日30分歩くだけで、健康にもお財布にも大きな効果がある。高いお金を払ってスポーツジムに行く代わりに散歩をするようにすれば、毎月10ドル、あるいは100ドル以上も節約できる。