CAT S60の通信方式はGSMで、筆者が現在使用しているベライゾン(CDMA)では利用できないため、筆者はわざわざキャリアを変更した。これまで同じキャリアを15年間使い続けたことがある筆者にとってこれは一大事であり、どれだけCAT S60を欲しかったかがお分かりいただけるだろう。
CAT S60をこれほど愛する筆者を屈強な男だと想像するかもしれないが、決してそうではない。確かにサイクリングをしたり、ジムで体を鍛えるのは好きだが、建設作業員やパークレンジャーほどタフではない。筆者はモノを落としたり、飲み物をこぼすことがよくあるため、CAT S60は筆者にとって実用的なスマホなのだ。アップルが発表したiPhone 7をはじめ、最近のスマホは宝飾品のようにエレガントなデザインで多くの消費者を魅了しているが、筆者はCAT S60のような無骨で機能的な端末の方がしっくりくる。iPhone 7も防水仕様とのことだが、バッテリーが爆発しないことを祈る。
CAT S60はiPhone 7と競合する端末ではなく、筆者のように外見よりも機能性を重視するニッチ層向けの端末だ。今後スマホはますます薄くなり、いずれは皮膚に埋め込んでホログラムで映像を映し出すようになるかもしれない。そうした時代が到来しても、筆者は変わらずCAT S60を大切に使い続けるだろう。
なお、筆者はキャタピラー社からレビュー用にCAT S60の提供を受けておらず、先行予約をして自費で購入したことを断っておく。