死亡事故発生でも続くテスラの挑戦 自動運転距離は累計3億キロを突破

Spencer Platt / gettyimages


この改良は一見効果的に思えるが、ドライバーが熟睡中であればクラクションでも鳴らさない限り起きないだろう。テスラを所有する筆者の友人は、高速道路では必ずオートパイロット・モードにして仮眠をとると言い、他にもテスラを運転中に熟睡しているドライバーを撮影した動画が話題になっている。テスラはオートパイロット機能を解除すると脅せばドライバーは怖がって寝ないと思い込んでいるようだが、人間の習性についてもっと学習した方が良いかもしれない。

最新のアップデートの詳細は以下の通りだ。オートパイロット機能が解除されると、最初にメッセージが表示されて警告音が鳴る。ドライバーが無視すると、車両はスピードを落としてハザードランプが点灯し、オーディオはミュート状態になる。その後、再びメッセージが表示されて警告音が鳴り、ドライバーにステアリングを握るように促す。この段階ではまだオートパイロット・モードで走行しているが、ドライバーがそれでも反応しないと車両は道路の真ん中で停止する。

よほど眠りが深くない限り、この警告に気が付かないことはないだろう。少なくとも現在のシステムよりは格段に進歩しており、ドライバーが運転をしていないときでも注意を怠らない効果が期待できる。テスラは現在もオートパイロット機能のオープンベータテストを実施中だ。アップデートされた警告でも目覚めないドライバーを起こす対策として、筆者には妙案がある。メタリカの「The Four Horseman」を最大ボリュームで流せば、どれだけ深い眠りについていても一発で目が覚めるだろう。

編集=上田裕資

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