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2016.09.08

G20で注目、中国杭州市について知っておくべき事柄 アリババの本拠も

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G20ブルーと形容された青空

風光明美な観光地として知られる杭州も、大気汚染問題とは無縁ではない。世界のリーダーを青空の下で迎えるため、中国は周辺の数百の工場を一時閉鎖し、そこで働く労働者らに帰郷を命じた。

市民は期間限定の青空を“G20 ブルー”と揶揄しているが、その言葉には元ネタがある。2014年にAPEC会議の開催地となった北京では、大気汚染対策として工場が閉鎖され、その際の青空を形容する“APECブルー”という言葉が登場した。

一時的な旅行ブームに

サミット関係者の交通の便をスムーズにするため、行政機関や企業の多くは9月1日から7日が休業とされ、市民は旅行に出ることを推奨された。国営ウェブメディアによると、杭州市民の3人の1人にあたる200万人以上が期間中に市外への旅行を計画した。旅行会社にとっては絶好の商機となっており、オンライン旅行会社のシートリップ(Ctrip)は杭州市民に総額1億元のクーポンを配布した。

編集=上田裕資

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