排卵日を検知するブレスレット「Ava」発売、新技術で妊活を支援

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「エイバ」の正確度は89%

エイバのブレスレットは新たに開発された技術によって、呼吸数、心拍数、睡眠の質、体温など、生殖ホルモンの増加に関連して変化する9つの生理学的パラメーターを監視。妊娠可能期間に入ったことを確認する。

サ ンフランシスコにも拠点を持つ同社は、排卵周期の数理モデル化を専門とする大学教授の指導の下、スイス・チューリッヒ大学病院で1年間にわたって臨床試験 を実施した。その結果、「エイバ」は1周期中の妊娠可能日を平均5.3日検出することができ、その正確度は89%であることが分かったという。

フォ ン・ビダーCEOは女性が妊娠・出産を目指すことについて、「排卵日を確認するために仕事の後で急いで尿検査をしたり、何日分もの基礎体温を分析したり、 中には間違ったものもある関連情報を収集するために何時間も費やしたり、多くの女性たちにとって、非常に大きなストレスやいら立ちの原因になる経験だ」と 話している。

また、エイバの将来について同CEOは、女性たちを生涯にわたって支援できる技術の開発を行っていきたいと抱負を語る。「私 たちの目標は、妊娠を目指す時期や妊娠中、あるいは避妊をしたい時期、閉経期など、異なるライフステージにある女性たち全てにとって、関連性のある企業に なることだ」という。

エイバは2015年11月、成長初期(アーリーステージ)の未公開企業への投資を行うスイスのZKBとスイスコム (Swisscom)から シードラウンドで260万ドル(約2億6,920万円)を調達した。同社はその他、研究者や婦人科医の国際団体、ビジネスの視 点から協力に名乗りを上げた起業家や企業幹部らなど、多くの人たちから支援を受けている。

編集 = 木内涼子

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