こ のウェアラブル機器を開発したエイバのリア・フォン・ビダー最高経営責任者(CEO)は同製品について、「排卵日と妊娠可能期間を正確に、簡単に把握する ことができる世界初の機器」だと説明する。エイバのブレスレットに付けられたセンサーは、就寝中にデータを収集、1周期のうちに平均5日間ほどとされる排 卵期間を検知する。
女性はこれを使用することで、排卵検査薬や基礎体温の計測などを行うことなく、妊娠を目指すことができる。エイバは同 社のサイト「AvaWomen.com」から購入が可能で、価格は199ドル(約2万円)。米食品医薬品局(FDA)から「クラス1」(低リスク)の医療 機器として認可を取得している。
フォン・ビダーCEOは、「子どもを持つことを考え始めるカップルの中には、妊娠は場合によって非常に難 しいものであることを理解していない人たちも多い」と話す。「女性の妊娠可能期間は大体、1か月のうち6日程度。だが、実際に妊娠する可能性が高いのはそ のうちの3日間だけだ。若く健康なカップルが避妊をしない場合でも、1周期当たりの妊娠の可能性は25%程度にすぎない」という。
だが、専門家らによればこの可能性は、25%を下回る場合が多い。「妊娠可能期間を把握するために周期を追跡していたとしても、臨床ガイドラインで示されるとおりの規則正しい周期を維持している女性は約30%しかいない」ためだ。
同CEOは、「だからこそ、妊娠可能な期間を正確に、高い信頼度で測定できるようになったことは、非常に画期的だ。エイバを使用することで、妊娠の実現までにかかる期間を半減させることができる」と説明している。