味覚をデジタル化する「フレーバープリント」で食の好みを分析、FBとも連携

Martin Novak / gettyimages


答えの選択肢は好きか嫌いかしかないため、その度合いを表現するのに少し制約があるというのが感想だ。また、生のフェンネルとりんごのサラダ(片方が嫌い)のように異なる食品を組み合わせた料理の好みを問われると答えに困った。

最終画面では、小麦や木の実、乳製品や貝類など、食事の際に避けている食品をハイライトすることができる(さらにアレルギーのある食材については自分でパッケージの表示を確認すること、という免責条項がびっしりと記載されている)。だが人々が外食の際に避ける食品で、そこに表示されていないものも多くある。

すべての回答を終えると、「あなたに合った食品体験」とおすすめの料理や風味が表示される。このシステムの興味深いところは、グーグルまたはフェイスブック経由でログインしたユーザーの場合、普段の行動や活動を考慮に入れて進化させた分析結果が出ることだ。ビバンダは食に関するコミュニティサイトのシリアス・イーツ(Serious Eats)とも提携し、自宅で料理をする人々に、それぞれの人に合わせた助言を行い、自分の好みと同サイトのレシピを組み合わせることができるようにした。

フレーバープリントのような技術が、外食の習慣にどのような影響を及ぼすことになるのかは興味深い。消費者の好みがフレーバープリントの助言を引き出し、その助言が小売各社の選択を後押しし、それが消費者の選択を方向づけるというように、どちらが先か分からない問題なのだろうか。あるいは結局、好みの問題なのだろうか。

編集=森 美歩

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