アイバッグの仕組み
ユーザーはアプリを使って、最も浪費をしやすい時間と場所(地理座標)を設定する。たとえば土曜日の午前中にショッピングセンターで衝動買いをする傾向にある女性は、その時間帯、その場所にロックを設定する。
するとその時間帯と場所に近づくと、バッグが警告灯とバイブレーションでロックを予告。さらに近づくと、マグネットが自動的に、クレジットカードと現金の入っている部分をロックする。電話や鍵など、そのほかのものを入れてある別のポケットは、ロック後も開閉できる。
もう1つの特徴はRFID(無線自動識別)カード。バッグの持ち主がいつ、どこでクレジットカードを取り出したかを追跡し、買い物の衝動を引き起こす場所や時間帯を特定するのに役立つ。
バッグには充電器もついており、USBコードをつないで携帯電話の充電が可能だ。
どこで買える?
少なくとも現時点では試作品しかないため、まだ購入はできない。ファインダー・ドットコムでは、購入を検討している人に同サイトへの登録を呼びかけて生産量を決定したい考えだ。デザイナーに個別生産を依頼するには、1つ5,000ドル(約52万円)で500個の事前購入が必要だという。大量生産ができるようになれば、価格は約300ドルになる見通しだ。
ハッチンソンは、最終的にアイバッグが売れないとしても、消費者の負債についての問題意識を高めることができ、ファインダー・ドットコムに注目してもらえればいいのだとハッチンソンは言う。
しかし実際にバッグにそれだけのお金を払える女性がいた場合、その女性は本当に支出を控えるべきなのだろうか。ハッチンソンは、控えるべきだと考えている。「このバッグに5,000ドルを費やすことで、実際に節約ができる人はいる。そうした人々にこそ、こういうバッグが必要なのだ」