カリフォルニア州を本拠地としていた同社は、クリーニングが必要な洋服を顧客宅でピックアップして24時間以内にクリーニングして届けるサービスを展開し、これまで1,680万ドル(約17億円)の資金を調達し、米6都市に拡大していた。
共同創業者3人が連名で発表した文書には「私たちは数多くの依頼をいただき、多額の売上を上げてきました。スタートアップの本質は革新的であり続け、未知の領域に踏み込んでいくことです。多くの人々がWashioのコアビジネス、テクノロジー、そしてチームを信頼しています。それが何らかの形で生き続けることを願います」とつづられている。
同社は2014年1月にシードラウンドを行い、その半年後にはCanaan Partnersが主導したシリーズAラウンドで1,000万ドル(約10億円)を調達した。ヤフー創業者のジェリー・ヤンや俳優アシュトン・カッチャー、ラッパーのナズなども出資していた。
Washioはアプリで簡単に洋服のクリーニングを頼めるランドリー業界のウーバーを目指していた。料金は配達料5ドル99セントとクリーニング代の1ポンド(約450グラム)あたり2ドル15セント(約222円)。オプションを利用すればその分も加算された。しかし、ホームクリーニングのHomejoyやピア・ツー・ピア空港レンタカーFlightCarのような他のオンデマンドスタートアップと同様に経営は軌道に乗らなかった。