人事が嫌われる10の理由

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どんな組織にも、良いエネルギーや悪いエネルギーの波は訪れる。必要なのは、それに注意を向けること。人間も他の動物と同じで、自分の周りにあるエネルギーがポジティブなものか、ネガティブなものかは直感的に分かる。臭い物に蓋をするのではなく、正面から取り組むことが必要だ。

以下に、人事が嫌われる10の理由を紹介する。どれも人事部の仕事にとって避けられないものではなく、もしこれを読んでいるあなたが人事担当者なら、今日からでも解決に着手できる。昔ながらの人事部のイメージから脱却して、ユーモアや人情味あふれる自分なりの人事業務を実現させよう。

あなたが人事部以外の社員で、過去に人事部と衝突した経験があったとしても、できることはある。次回の「匿名社員アンケート」まで待つ必要はなく、たとえ今問題がなかったとしても、人事担当者とコミュニケーションを取り、相手の人間的な側面を尊重することから始めよう。

人間には、他人を「敵」と「味方」の二つに分けて考える癖がある。人事部を「敵」とみなすのは簡単だ。そうではなく、人事部の人々は常に最善を尽くしているのだと考えてみよう。

人事が嫌われる10の理由

・常に社員ではなく会社の味方をしているようにみられる

・社員の違反行為には、どんなささいなことでも目くじらを立てるように思われる

・いくらオープンな姿勢を示していても、信頼してはいけない存在だとみなされる

・無能で意地の悪い上長が昇進し、部下を苦しめていたとしても、見て見ぬふりをする

・社員が直面している障害を積極的に取り除こうとはせず、ただ「規則」を突き付ける

・チーム全体の利益よりも、会社の序列関係の中での自分の位置を気にしていると思われる

・規則や利益などについてばかり語り、風土や不安、信頼、対立関係といった、どの組織も直面する膨大な問題の数々には触れようとしない

・休日申請から、賃金格差、採用関連まで、どんな問題においても「人間的な側面」を考慮できず、全ての手続きを整然として例外のないものにしようとする

・組織風土を促進する存在ではなく、風土を抹殺する存在としてみられる
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