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問題は、ウォルマートが独自のサプライチェーンに加えてネット部門を強化し、それを実店舗と融合させるよりも前に、アマゾンが巨大な流通ネットワーク構築と実店舗展開によってウォルマートを打ち負かすことができるかどうかだ。即日配達を実行するには在庫の位置調整が鍵となる。それには地理と顧客セグメントごとの、正確な需要予測が必要だ。

この競争に勝つのは、新たな顧客データを獲得し、それを活用して、顧客が望むとおりの買い物体験を提供するためのサプライチェーンを築く企業となるだろう。アマゾンもウォルマートも、現時点ではこの点において相手よりも優れているとは言えない。

3. 新たな領域に踏み出し独占すること

競争をする双方が同程度の場合、自分に有利になるように環境を変えることが必要になる。ウォルマートあるいはアマゾンが是非ともすべきは“戦場”を変えること。オンラインはアマゾンが、実店舗はウォルマートが勝利している。

だが近年は両者ともに、かつてのように小売各社の先頭に立って新たな領域を切り開いていくような革新は見られない。今はホームセンターのロウズ(Lowe’s)や家具・インテリアのネット通販ウェイフェア(Wayfair)のような、よりニッチな小売業者がAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の領域に急速に進出している。

ウォルマートとアマゾンもこの領域で競争はしているものの、ロウズなどのより小規模な小売業者のような革新を行うことができなければ、長期的に見て市場シェアを失う可能性が高い。

アマゾンまたはウォルマートが他社を制して頂点に立つためには、大いなる革新と、失敗をいとわない姿勢、そして再び変革を達成するための努力が必要だ。

編集=森 美歩

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