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2016.09.01 15:00

火星まで37時間、太陽系を移動する鉄道「ソーラー・エクスプレス」構想

image designer : Boris Schwarzer


ソーラー・エクスプレスの最長航続距離については「無制限」だとボンバルディアは断言する。最初の便は、地球と月の間を往復して貨物と旅行者を輸送することになるだろうとの見方だ。理想とする秒速15キロのスピードで飛行すれば、およそ7時間で移動が可能だ。
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「月が、そのほかのプロジェクトの発射台となるだろう。この種の鉄道は無重力の中の方が、組み立てや建造がしやすいからだ」と彼は言う。「次段階の候補は、火星だろう。特に火星を地球化(人間が住めるようにする)できるならば、候補としてふさわしい」

魅力的な構想だが、多くの問題もあり、実現できるのはずっと先のことだろう。「考えなければならないことがたくさんあるのは確かだ」と、ボンバルディアは認める。

「鉱物や素材、人間を太陽系のある地点から別の地点に輸送するシステムを考案することが目的だ。ソーラー・エクスプレスはたたき台であり、今後どう改善していけるかを解明していきたい」
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ソーラー・エクスプレスのフライト時間(最大速度3,000キロ/秒で天体間の最長距離を移動した場合)

・地球-月(38万4,472.28キロ)→2.13分
・地球-太陽(1億5,200万キロ)→14.07時間
・地球-金星(2億6,100万キロ)→24.17時間
・地球-火星(4億100万キロ)→37.13時間
・地球-海王星(47億キロ)→18.13日

編集=森 美歩

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